花粉症治療の第一人者である、日本医科大学大学院教授の大久保公裕先生は、「花粉症はこれまで個人的な自分だけの病気でした。鼻水がでても自分が困らなければ問題なかった。しかし新型コロナ感染症の収束が見えない中、花粉症は社会的な病気になりました。花粉症のくしゃみによって他人コロナをうつしてしまったり、かゆくて目をこすることで自分がコロナに感染するリスクが起こりました」と指摘します。
この動画では、大久保公裕先生が、花粉症とはどのような病気か、コロナの症状との違い、花粉症治療や対策法などついて、詳しくご説明します。
*第2回JAPOCセミナーの基調講演「コロナ禍における身近な花粉症対策」を収録した動画です。(2021年1月28日実施)
目次
- ー数字で見る!花粉症に起因するプレゼンティーズム
- ー花粉症とインフルエンザ、新型コロナウィルス感染症の違い
- ー冬場に多い感染の対策
- ー花粉症とコロナウイルスの対策
- ー花粉症とは(花粉症のメカニズム)
- ー増加の一途とたどる”国民病”花粉症
- ー行政も花粉症対策
- ー都道府県別スギ・ヒノキ人工林面積(平成14年3月31日)
- ー花粉飛散数増加の環境要因
- ー2011年花粉飛散季節前後のスギ・ヒノキRASTスコア
- ーアレルギー性鼻炎患者数の症状(インターネット調査結果)
- ー花粉症の対策
- ー2003,2004,2005年のスギ花粉症患者QOL
- ー数字で見る、花粉症に起因するプレゼンティーズム
- ー花粉症の診断・検査
- ー花粉症の対策(抗原の除去・回避)
- ー花粉症の対策(費用)
- ー花粉症の対策(スイッチOTC)
- ー花粉症の対策(薬の種類)
- ー花粉症の対策(アレルゲン免疫療法)
- ー皮下免疫療法から舌下免疫療法
- ー舌下免疫療法とは
- ー花粉症の対策(レーザー治療)
- ーWPAI-AS質問票(仕事、日常生活)
- ー労働生産性改善における試算
花粉症とインフルエンザ、新型コロナウィルス感染症の違い
■大久保公裕先生プロフィール
免疫アレルギー性疾患を専門に研究し、花粉症治療において日本を代表する医師。国や企業と共同でアレルギー性鼻炎の新しい免疫療法の開発を積極的に進めている。スギ花粉症の舌下免疫療法やゾレア治療法の開発では大規模臨床試験の責任者として治療法確立に大きく貢献した。
- 1984年 日本医科大学 卒業
- 1988年 日本医科大学大学院 修了
- 1989年~1991年 アメリカ国立衛生研究所(NIH) 留学
(現在)
- 日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部感覚器科学分野 教授
- NPO花粉症鼻副鼻腔炎治療推進会 理事長
- 日本耳鼻咽喉科学会 代議員
- 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 理事長
- 日本アレルギー協会 理事
- 「第58回日本鼻科学会総会・学術講演会」(2019年 東京)会長
- 「第38回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会」(2020年 横浜)会長