2023年1月29日放送のTBS系列「健康カプセル!ゲンキの時間」に、当NPOの理事長で、日本医科大学大学院教授の大久保公裕先生が出演し、花粉症の対策法や治療法について解説しました。また、花粉症研究施設の「OHIOチェインバー」についても紹介しました。
大久保公裕先生は最初の「O」になります。
(画像は「健康カプセル!ゲンキの時間」放送を撮影)
洗濯物の対策法
花粉が飛ぶ日中の時間帯は避けて、夜や朝方に洗濯物を干すようにしてください。
外出時に最適な上着の素材
ポリエステルなどの化学繊維は静電気を帯びるため、花粉を多く吸い寄せてしまいます。しかし、それらはすぐに落ちるので、やさしく手で拭ったり、静電気防止スプレーなどを散布して着用すると、花粉症対策にもっとも効果的な素材になります。
リビングの対策法
空気清浄機は花粉症対策に効果があります。リビングで置く場合には、開いている窓の正面に置くのが最も効果的です。花粉などの異物は隅に集まりやすいため、キャッチするには、窓の正面に置くのがよいのです。
寝室の対策法
朝起きて花粉症の症状が強くでることがあります。これを「モーニングアタック」といいます。そこで、加湿器を用いて花粉に水分を含ませて重くすると、床に落ちるため、花粉が舞いにくくなります。床に落ちた花粉は掃除機をかけずに、水拭きなどでふき取るのがおすすめです。
ワセリンを塗る
ワセリンを鼻の穴に塗ることは花粉をブロックし、鼻粘膜を加湿できるので、WHOもすすめる花粉症対策です。清潔な綿棒などでワセリンを塗ってください。
最新治療法「オマリズマブ」
抗体治療薬「オマリズマブ」は、IgE抗体を作られないようにするため、アレルギー反応がでにくくなります。
治療法は2週間~1か月に1回、注射します。症状がなくなったり、軽くなる人がほとんどです。
しかし、当治療を受けるには、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が重症であると医師が判断する必要がありますので、耳鼻科やアレルギー科の医師にまずは相談してください。
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