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第2回 アレルギー週間「花粉症市民講座」 開催レポート(2015年2月11日開催)

第2回 アレルギー週間「花粉症市民講座」開催レポート

日時 平成27年2月11日(水)「建国記念の日」 13時から15時

場所 都市センターホテル 6階601号

〒102-0093東京都千代田区平河町2-4-1

聴講参加者 120名

 

1.12時30分より受付開始しました。

 

 

2.松根彰志NPO事務局長のアナウンスで、第2回花粉症市民講座を開会しました。

 

 

3.大久保公裕 NPO保理事長の開会の挨拶。

 

 

4.ゲスト司会者 宮本昭正先生(公益財団法人日本アレルギー協会理事長)

の進行で2つの講演が行われました。

 

講演1. 花粉症、鼻呼吸障害、睡眠障害

講師 松根 彰志(NPO 事務局長)

 

「睡眠時無呼吸症候群」は決して肥満とだけ結びついているわけではないのです。睡眠障害は、昼間の眠気や集中力の低下と直結し、会議や授業中の居眠り自動車運転事故をはじめとする、仕事や学校生活での作業効率、安全性、学習効果に悪影響を確実に及ぼします。更には、高血圧、不整脈などの循環器疾患や脳血管障害、糖尿病といった代表的な「生活習慣病」の発症リスクを高め、それらに対する治療効果を低下させます。

 

小児、アレルギー性鼻炎、鼻呼吸障害、睡眠障害、そして・・・問題行動!

小学校入学前後では、鼻の奥にあるアデノイドと呼ばれる扁桃の1つが大きくなり、鼻からのどにかけての部分を塞いだり狭くすることがあり、花粉症を含めたアレルギー性鼻炎による「鼻呼吸障害」がもっと深刻になります。これは、小児における重大な睡眠障害を引き起こす典型的なパターンの1つです。その結果、学校生活で落ち着きのない態度や問題行動に結びつくこともあります。これらは、まわりのおとなが気を付けてあげることにより、予防できるあるいは治療できる病気なのです。

講演2. 舌下免疫療法のわかりやすいお話

講師 大久保 公裕(NPO 理事長)

 

 

花粉症は誰もが認める増加している病気です。ある調査によると全国平均では15,6%で地域別の有病率では東北13.7%、北関東21.0%、南関東23.6%、東海28.7%、北陸17.4%、甲信越19.1%、近畿17.4%、四国16.9%、中国16.4%、九州12.8%で北海道、沖縄はごく少ない有病率でした。2011年の来年は観測史上今まで最も花粉飛散の多かった2005年に匹敵する花粉飛散がありました。今後も花粉飛散は増加の傾向です。

 

お薬に頼らない治療法?! アレルゲン免疫療法、話題の舌下免疫療法

減感作療法は、今はアレルゲン免疫療法とも呼ばれ、花粉の抽出液を、最初は薄くしたものから注射して、少しずつ濃度を上げて注射し、花粉に対する防御する免疫を獲得させる方法です。さらに昨年10月からの舌下免疫療法のように安全で効果の高い新しい免疫療法の出現により、花粉症の治癒の割合がさらに増加することが期待されます。セルフケアと医師、薬剤師による治療を含め、花粉症の季節を快適に過ごせるよう努力してみてください。

 

5.市民の皆様からのご質問をお受けして、閉会となりました。

 

 

 

6.平成28年2月にも第3回の花粉症市民講座を開催の予定です。